L社は、焼酎を製造販売する酒造会社である。L社では顧客である小売店との取引管理に販売管理システム(以下、本システムという)を利用している。 [請求締め業務]  請求額は、前月度の請求額、今月度(前月21日から今月20日まで)の入金額及び今月度の買上額を基に算出する。請求額がマイナスの場合は、預り金が発生していることを示す。本システムによる請求書発行処理は毎月25日20時に実行され、顧客ごとに請求書が発行される。請求書の例を図1に示す。 [入金消込み業務]  担当者は顧客からの入金を確認する都度、本システムによって、支払がされていない請求にこの入金を割り当てて入金消込み処理を行う。  本システムでは、1回の請求に対して複数回に分けて入金することが可能であり、複数の請求に対する支払を1回の入金で行うことも可能である。入金で余りが発生した場合は、次回の請求締め業務で精算する。また、入金は本システムが付与する入金番号によって一意に特定できる。

設問1 図2及び図4の a ~ d に入れる適切な属性名又はエンティティ間の関連を答え、E-R図を完成させよ。属性名が主キーや外部キーの場合は、凡例に従って下線を引くこと。

設問2 図3中の e ~ g に入れる適切な字句を答え、CREATE文を完成させよ。

設問3 図4中の h 、 i に入れる適切な式を図4の表記に従って答えよ。

設問4 今月度の請求締め業務が終了すると、顧客の中には預り金が発生している場合がある。今月度の末日時点で預り金の発生している顧客の顧客番号と預り金額の一覧を求めるためのSQL文を図5に示す。図5中の j ~ ℓ に入れる適切な字句を答え、SELECT文を完成させよ。  なお、ホスト変数として":今月度末日"が定義されているものとする。