設問1 Webサーバの冗長化には,Webサーバを2台構成にし,DNSの機能であるaによって負荷分散する方法があるが,可用性向上策としては十分でない。そこで,負荷分散装置を利用してWebサーバを冗長化することにした。負荷分散装置自体は,アクティブ/スタンバイ方式で冗長化する。

設問2 A社のドメイン(example.co.jp)の情報(以下,ゾーン情報という)を管理するDNSサーバの冗長化は,B社が提供するDNSサービスを利用して実現する。A社のDNSサーバ(ns.example.co.jp)をマスタDNSサーバにし,B社のDNSサーバ(以下,B社DNSサーバという)(ns-asha.example1.ne.jp)をスレーブDNSサーバにする場合,A社又はB社が実施する作業を次に示す。 ・A社のドメインを管理するDNSサーバとして,B社DNSサーバのFQDNとbを,JPドメイン名の登録管理事業者に登録申請する。 ・A社のDNSサーバのゾーン情報にNSレコードを追加して,スレーブDNSサーバのFQDNを設定する。 ・ゾーン情報の設定・変更作業を一度で済ませるために,A社のDNSサーバのゾーン情報を,cDNSサーバへ転送させるのに必要な情報を設定する。

設問3 クラウド型WAFサービスの利用について N主任の調査の結果,B社が提供するクラウド型WAFサービスが利用可能なことが分かった。その際の利用者のWebサイトへのアクセス手順は,次のとおりになる。 ・A社のWebサイトの利用者は,始めにWAFサービスのFQDNであるwaf-asha.example1.ne.jpにアクセスする。 ・WAFサービスで通信パケットが検査される。 ・パケットに問題がないとき,そのパケットがA社のWebサイトに転送される。 B社のWAFサービスを利用する場合,次の対応も必要になる。 ・利用者にWAFサービスの存在を意識させることなくWAFサービスを利用するために,図3中の4行目の後に,Webサイトのホスト名w3の別名を定義するレコードを追加する。さらに,WAFサービスが,検査後のパケットをA社のWebサイトに転送できるようにするために,図3中の転送先を示す資源レコードを変更する。図3中に追加設定する資源レコードを図4に示す。 ・WAFサービスを経由せず,直接Webサイトにアクセスされるのを防止するためのアクセス制御を,A社のFWに設定する。

本文中のaからcに入れる適切な字句を答えよ。

図3中のdからfに入れる適切なIPアドレス又はFQDNを解答群の中から選び,記号で答えよ。

(1) 本文中の下線①によって,Webサイトの利用者が変更しなくてもよくなるものを,15字以内で答えよ。

(2) 本文中の下線②について,変更する行番号及び変更する必要のある資源レコードのフィールド名を,それぞれ答えよ。

(3) 本文中の下線③について,アクセス制御の内容を,35字以内で述べよ。